アイネイアのコムギはわずか40日で成熟するといいます。


こういった特徴あるコムギはローマ時代になっても、コムギを語るときの話題となっています。


これら生育期間の短いオナムギ、コムギは、今日の春播きオオムギ、春播きコムギの前身であろうと思われます。


春播きでは大体50~75日の生育期間ですむため、厳寒地の春のムギとして、今日では広く栽培されています。


ギリシャの農夫はまた船乗り稼業もしていました。


『ヘシオードの叙事詩』で有名な若者、ヘシオードの父もまたそのような農夫の一人でした。


イチジクの葉が伸びるとき、エーゲの海風を肌に感じていました。


小舟の中に売れるものはすべて積み込み、めざすは、エーゲ海の無数の島々・・・


そして小アジアでした。




かつての東京は、下町と山手の2つに大別されました。


地理上の特色であるとともに、それは住民の階層やライフスタイルを大きく分ける目安でもあったのです。


下町住民の生活の特徴をあえていえば、"伝統的"であり、山本周五郎の江戸の庶民の生活を描いた世界が、今に生きる世界でもにあります。


"つましい庶民の生活"、"人情と義理の重んじられる社会"、"職と住とが近接した""地縁的なつながりの強い"生活です。


祭りや四季の年中行事を大切にし、地域の神社や寺への帰属感が残る社会でもにあります。


下町的なライフスタイルは、上野、浅草をはじめ月島などにいまも残っていますが、時代の波はこうしたライフスタイルを大きく変えている点も見逃せません。


山の手住民のライフスタイルの特徴を思いつくままにあげてみましょう。


住宅環境としては"職住の分離"、"閑静で落ち着いた"、"緑豊かな"、"高級住宅地"のイメージです。


・・・そこに住む住民のイメージは、"インテリ"、"ホワイトカラー"、"リッチ"、"エリート"、"教養"などでしょうか。


ゆったりとした敷地に緑の多い庭、ひっそりしたたたずまいの閑静な住宅から夕暮れ時に聞こえてくるピアノの響きは、かつての山の手層のシンボル・イメージでした。



1位から3位まで、いずれも"消費・生活"に関連する項目がきていることは、東京生活の魅力の本質をついているといわなければなりません。


現実に仕事をもっているためにその有難さが背景に隠れてしまったという面は確かにあるでしょう。


・・・しかし、東京生活の魅力の重要な部分に"消費生活上の魅力"があるのです。


それも他の都市に比べてはるかに質の高い"文化の魅力""教育の魅力"そして"多様なショッピングの魅力"です。


消費に関連する項日としてこのほか8位にあげられている"楽しい生活"もあります。


さきにあげたデータでみる東京消費の特徴と、東京生活の魅力を関連づけてみると、教育費や補習教育費の多さと"子供の教育上便利"とは一致します。


また、消費支出の多いことと"豊かな消費"とも重なるといえます。


教養娯楽費の多いことと"楽しい生活"も重なっています。


しかし、東京生活の魅力の1位の"文化の恩恵"は必ずしもデータの面には現われているとはいえません。


ましてショッピングの便利さは、データ面に現われた東京消費の特徴には間接的にせよ姿を浮かばせていないといってよいでしょう。


・・・このようにみてくると、質的生活を加えた"東京消費のライフスタイル"は家計簿データに現われた側面からだけではなかなか捉えられないように思われます。



巨大な東京には下町、山の手の差もあるし、都心と郊外の差もにあります。


さらに、京浜東北線沿線、東武伊勢崎線沿線、中央沿線、東急沿線といった鉄道沿線別住民による消費パターンの差がにあります。


・・・この問題については、のちにみることとして、ここで、東京の消費をいうどる"東京生活の魅力"について考えてみることにしましょう。


少し前のことですが、東京の魅力についての調査を首都圏住民を対象として行ったことがあります。


これによると東京生活の魅力の順位は次のようになります。


1位・・・文化の恩恵をより多く受けることができる


2位・・・子供の教育上便利


3位・・・ショッピングが便利で豊かな消費生活ができる


4位・・・いろいろな仕事があって生活できる


5位・・・人間関係がわずらわしくない


6位・・・自分の能力を生かすことができる


7位・・・マイペースの生活ができる


8位・・・ほかよりも楽しい生活ができる


・・・限られた魅力の内容についての調査の結果ではありますが、考えさせるものを含んでいるように思われます。


仕事の機会や自分の能力を発揮できるといった大都会の魅力の重要なものを大きく上回って第1位に"文化の恩恵"があげられることです。


・・・続いて第2位"子供の教育"、3位"ショッピングの便利さと豊かな消費生活"がきていることです。




車の渋滞でイライラすることは多い。


大都市ではもちろんだが、この頃は中都市程度でも、朝夕の通勤・退社時には、かなりの混雑があるようです。


"今日は会議があるから、少し早めにいって準備しよう"と、余裕を持って家を出たのに渋滞に巻き込まれることほど、イラつくものはない。


しばらく前、タクシーに乗って行く先を告げたとたん、中年のタクシードライバーがこんなことを聞いてきました。


「お客さん、そこに行く道は混んでるから、裏道を通ってもいいかねP時問と金は少しよぶんにかかるかもしれないけど、時間は無理としても、お金でよけいにかかった分は私がもたせてもらうから」私は、それは困るともいえなくて、「まあ、いいけど、どうして?」と聞いてみた。


すると彼は、こんな説明をしてくれたのです。


「いやね、私は混んだ道路を運転しているとイライラしてきて、しまいには胃がおかしくなるんですよ。だから、なるべく通らないようにしてるんだけれど、お客さんを断わると乗車拒否になっちまうからね。それで、こうやって聞いてるんですよ」彼のいうことはもっともだと思いました。


それに、黙って裏道を通らないで、きちんと聞いてくるところなど、なかなか筋が通っています。


私は妙に感心して、「時間も金もいいよ。好きな道をどんどん通ってくれ」といった。


彼にとっては、時間がかかったり距離が遠くなったりすることよりも、とにかく車が動かなくなることが耐えられないのでしょう。


彼の中には車は時速数十キロで走るのが当然だという欲求があり、それが渋滞によって満足させられなくなることが、彼をイライラさせるようです。


このように、合宿免許取得中に、自分のイライラの癖を知っておいた方がいいかもしれません。


東京の航空運賃が多いのは、航空の便に恵まれていること、北海道や九州などの遠隔地から東京に出てきている人が多く、これらの人の帰郷の際の乗物として空の旅が一般化していることを示しています。


宿泊料の高さは、都民の旅行の多さを物語っています。


一方、全国に比べ、支出の少ないものをみると、清酒、清掃代、仕送り金、灯油、自動車関係費などがにあります。


清酒ばなれが全国に先がけて進んでいることを示しています。


清掃代の少ないのは水洗トイレの普及が進んでいることを表わしています。


仕送り金が少ないのはいうまでもないでしょう。


自動車関係費が著しく少ないのは、電車やバスなどの大量交通手段が発達しており、乗用車の保有率が極めて低いことによるものです。


・・・以上のように、消費のウェイトを消費額の大小を比較することにより東京の消費の特徴はある程度浮かんできます。


しかし、これはあくまでも、東京都区部(現在、利用可能なデータはそれしかない)の世帯の平均像です。




産業ロボットは1キログラム当たり7、8万円になります。


カメラもミノルタのα-7000とか、キャノンのEOSで、1キログラム当たり2、30万円になります。


今や産業の米といわれるようになった集積回路ですが、最先端のIMBDRAMになると、1キログラム当たり数百万円になります。


・・・ですから、物によって違いますが、キロ数百万円というものをつくる産業が出現したわけです。


もっと新しい産業であるソフトウェア産業や情報産業ですと、製品の価格は1キログラム当たり数億円になります。


また健康に気をつける人が増えてきたこともあってか、ノルディックウォーキング ポール 販売の市場もかなり大きくなってきていますね。


ソフトウェアは重さがないから、重さ当たりの値段はわかりませんが、フロッピーディスクに非常に高いソフトウェアを入れると200万円とか300万円になります。


1キログラム当たりにして数億円の値段になるわけですね。


こうした産業が一番先端をいく産業としてどんどん出てきているわけです。


次にそういう産業が、どこへ立地したかということを考えてみましょう。


鉄鋼とか石油化学は、臨海工業地帯に全部立地したわけです。


「機械時計は極東において独自に発明されたのではない、といってよい。


もちろん中国人は(そして日本人も)古くから日時計に親しんできたし・・・


水時計についても(ローマの西洋世界から)いくばくかの知識を獲得しており、また灯心やローソクを燃やして時を計ることも心得ていた。


しかし機械時計については、伝道使節によって実際目にするまで、彼らのおよそ考えもつかないことであった」


・・・このようにある歴史家は記していますが・・・


その記述には若干不正確なところがあるにしても、機械時計はたしかに中国人を驚かせ、彼らがその魅力にとりつかれたことは確かです。


誇り高い中国皇帝も、その美しい音色や精巧な装置にひどく魅せられました。


清朝第四代の康煕帝(在位1661~1722)は学術を振興し、文武両面にわたって清帝国の地盤を築いた皇帝として知られますが・・・


チンチンと鳴る機械時計の美しい音色にすっかりいかれてしまいました。


そこで皇帝は宮廷に時計や懐中時計の製造工場をつくるとともに、ヨーロッパから精巧で豪華な時計を続々と宮廷に輸入しました。


これはまだD&G 時計のような腕時計が一般に普及していない頃の話です。




1090年、当時北宋の首都であった河南の開封に、高級官僚で天文学、数学、博物学に通じていた蘇順が建造した天文時計塔。


これは高さが10~12メートルの巨大なものでした。


そのなかには水車によって動く時計仕掛けが設けられ、時間がくれば鐘が鳴る仕掛けになっていました。


ここには既に歯車とか脱進機が使われていたようで、その点では13世紀末に出現するヨーロッパの機械時計よりも、原理的実用的には中国の方が早かったといってよいでしょう。


しかし残念なことに、その後元から明へ王朝が交替するなかで、中国はせっかく芽吹きつつあった土着の科学・技術の伝統を十分発展させることができずに終わっています。


これはまだD&G 時計のような腕時計が一般に普及していない頃の話です。


イギリスの科学史家ニーダムは、『中国の科学と文明』のなかで、この時代における中国の時計技術がいかに先進的なものであったかを強調しています。


それとともに、ヨーロッパ人が中国の科学技術に対して十分評価していない現状を自己反省していますが・・・


17世紀初頭マテナ・リッチらが中国へやってきたときには、西洋の機械時計は中国文化にとってまったく新しいものであったことは疑いありません。



2番目は、働く場所が大きく移動しているということです。


まずそれぞれの時代の先端といわれた産業がつくった製品をキログラム当たりいくらかという計算をしたグラフを見ていただけるとわかります。


例えば、戦後一番先端だった産業は、重化学工業です。


鉄鋼業とか石油化学工業が代表的な産業ですが、それらがつくっていた例えばH型鋼というのは、現在の値段に換算して大体トン5、6万円、1キログラム当たり、50円とか60円という値段になります。


ステンレス・スチールで、1キログラム当たり380円。


エチレンとかポリプロヒレンというような石油化学の原材料ですと1キログラム当たり200円から300円です。


ナイロン糸のようにちょっと加工を高度にしてやっと1キログラム当たり800円ということで、大体1950年代の主要産業は1キログラム当たり数十円から数百円という製品をつくっていたわけです。


まだ不用品 買取などはなかった時代ですが、このような値段でした。



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